クラウン・センチュリークラスになると使用されているハーネス(電気配線)の数は2000を超え、その総延長は3Kmを超えるそうです。排ガス規制後に燃料噴射の電子制御化が急速に進むとCPUやセンサを繋ぐ電装が自動車の電化の複雑さを加速させました。時期を前後して快適性の向上も貪欲に追及されるようになり、パワーウィンドウ、アンテナ、ミラー、シート、スライドドア、ステアリングのパワーアシスト、ドアロック、ナビゲーション、ETC、とにかく考え付く装備は片っ端から電動化されてきました。だいたい考えてみればハイブリッドだ、EVだと、原動力自身も電気化される時代になりました。運転さえも技術的には完全自動化が可能なレベルにあるとかないとかいう話も聞きます。制御するのはセンサでありコンピュータであり、つまりは電気。もはや運転手が居眠りすると起こしてくれたり、衝突しそうになるとブレーキかけてくれる車も普通に売られているそうで。。
そんなオール電化時代に全く逆行する話になりますが、そもそも車の電装にはあると便利だけどなくてもなんとかなるものと、ないと車が動かないものがあります。ここでは電装回路の”旧皮質”ともいうべき究極的に必要かつ基本的なエンジン電装回路に絞って、その仕組みと原理を整理してみました。様々な機能や回路が付け足されて複雑怪奇にみえる電装系の核心部分がみえると、不思議とその他の回路の系統の区別や理解も整理がついてくるというツボの部分ではないかと思います。
コンピュータを使っていない車の場合、車の走行に最低限必要な電装(エンジンエレクトリカル)は基本的には以下の3系統(但し、燃料ポンプが機械式でなく電磁ポンプの場合には4系統?)ではないでしょうか:即ち① エンジンを始動する回路 ②圧縮混合気に点火する回路 ③発電してバッテリに充電する回路 (④燃料を圧送するポンプの回路)。
突き詰めて考えると①の始動に関してはかつては手動のクランキングでエンジンを始動する車もありましたし、小排気量の単車などではいわゆるキックによる始動、マニュアルミッションの4輪では押し掛けという手動始動テクもあります。また③の発電についても、とりあえず短時間動かせはいいということであればフル充電のバッテリーがあれば発電がなくても1時間ぐらいは普通に車動かすことができる場合もあります。だから本当の究極と言う意味では②だけという考え方もありますが、この3セットがそろって初めて始動して走り続けるという基本動作が一通りできるようになるわけで、この3セットの回路と仕組みを理解することを目標としたいと思います。
① 始動系 セルモータ、マグネットスイッチ
② 点火系 コイル、ディストリビュータ、スパークプラグ
③ 充電系 オルタネータ、レギュレータ
それぞれのパーツのどの端子に何をつなぐ、という配線方法をおさえれば部品交換には対応できるかもしれませんが、それだけではトラブル時の応用もききません。前置きしたように作動原理や理屈を整理しながら作業の要点を整理してみることにします。
理屈を知らないまま、線と線をやみくもに繋いでいても面白くありません。実作業の前に理屈の整理から。エンジン始動のための回路は2つあります。ひとつはスタータモータ自身を回転させるための電流を流す回路。エンジン始動のクランキングには強大なトルクが必要なため、大電流が流れます。もうひとつはこの大電流のON-OFFを室内からコントロールするためのマグネットスイッチの回路。マグネットスイッチはスタータモータ用の電流のON-OFFと同時にレバーを介してセルのピニオンギアを押し出し、フライホイールとセルモータのピニオンギアとの物理的断続(噛みあわせ)もコントロールしています。
実際にはスタータモータとマグネットスイッチは一体となっています。どちらの回路もマイナス側はスタータの固定ボルトを通じてエンジンブロックもしくはミッションのケースに接地アースされているので、セルモータ本体につながっている配線は2本のみ。大電流が流れるスタータモータ回路はバッテリから太いケーブルが直接配線されているので、簡単に区別がつきます。マグネットスイッチの回路はセルの回転の間だけ接続し、エンジンの始動と同時にOFFにする必要があるので、ボタン式やリターンスプリングのついたスイッチとした方が扱いやすくなります。
不動車や長期放置車両の場合、キーをひねってもカチンという音だけで、セルがまわらない場合があります。これはマグネットスイッチのレバーが固着しているとかフライホイールとモータのギアが噛み込んでしまっていることが原因の場合が多いです。ハンマの柄などでこづくと何事もなかったかのように復活することも多いです。また、セルモータの回転には強大な電流が必要となるので回路のケーブルの劣化や端子・接続部の接触の不良によって、セルの回転、始動が極端ににぶくなってしまいますので注意が必要です。
また、基本ですが不動車ではセルの始動の前にエンジンにオイルが入っているか、プーリーにレンチをかけてクランキングさせることができるか(エンジン自身は固着していないか)等、セルや回路以外の要素はあらかじめチェックしておく必要があります。
無事セルが回ったら、次は点火系統にトライしてみます。
やはり、まずは理屈をおさえましょう。点火系統もおおまかには2つの回路からできています。ひとつは点火コイル内にあるコイル(1次コイル)に電流を断続的に流す回路。もうひとつは、この1次コイルに電流が遮断されたときに、電磁誘導作用によりコイル内のもうひとつのコイル(2次コイル)に発生する12000V~15000Vの高圧電流が流れる回路。実際に火花を飛ばすのはこの高圧電流の方で、接続にはハイテンションコードと呼ばれる専用のケーブルが使われています。1次コイル側の回路は12Vの電流の断続のタイミングをコントロールすることで火花の飛ぶタイミングを制御します。
2次コイルに高電圧の発生する原理は、電磁石の自己誘導作用、相互誘導作用という現象を利用しています。一般的な現象として、コイルに電流を流すと磁力が発生しますが、この電流を遮断すると、一時的に磁力を保とうとする力が作用して逆起電力と呼ばれる電圧が生じます(自己誘導)。また、コイルのそばにコイルをおいて片方のコイルに電流の変化(=磁力の増減)が発生すると、もうひとつのコイルに起電力と呼ばれる力が生じて電圧が発生します(相互誘導作用)。さらにその2つのコイルの巻き数に差をつけると発生電圧にも差が生じさせることができます。1次コイルで電流遮断時に起電力により発生する電圧は300Vにものぼり、さらにこの電圧発生による相互誘導作用で2次コイルには12000V~15000Vの高圧電流を発生させることができます。(後述のトランジスタ点火では、この1次コイルの逆起電流がトランジスタを破壊しないようにダイオードが用いられます)
ディストリビュータはキャップ部分とボディの部分で別々の役割を果たしています。ボディ部分のカムとコンタクトポイントは接点を開閉することにより一次コイルの電流の断続させ、2次コイルの高圧電流の発生のタイミングをコントロールしています。ディストリビュータの2階部分(デスビキャップ+ロータ)はコイルで発生した高圧電流を各シリンダに流し分ける役目を果たしています。1階部分は12Vの電流でタイミングを制御、2階部分は15000Vの電流を各気筒へ配分、と別々の仕事、回路を扱っています。実際の配線作業の接続方法や各パーツの外観については写真の通りです(ただし、ポイント式の例)。
以上はポイント式の場合の回路ですが、昭和50年くらいから以降の車にはセミトランジスタとかフルトランジスタ式と呼ばれる点火方式が採用されている場合があります。
セミトラはポイント式と同じくコンタクトポイントを用いて機械的な電流の断続を行います。ポイントとの違いは、コンタクトポイントに流れる電圧が0.5V程度の微弱なものに抑えられている点です。トランジスタによる増幅機能を利用して、接点を通過する電圧をできるだけ微弱なものに弱めることでポイントの負荷、劣化を防ぎ、点火精度や耐久性を向上させるメリットがあるとされます。
フルトラは機械的な断続機構であるコンタクトポイントそのものを排除して、電磁コイルや光センサを用いて無接点で信号発生をおこない、その信号をトランジスタで増幅して2次回路の電圧発生タイミングをコントロールする機構です。物理的な接点をもたないことから、耐久性や高回転でのタイミング精度をさらに向上させるメリットがあるとされます。
判別方法として、フルトラやセミトラの場合、点火コイルの上にイングナイタと呼ばれる四角いトランジスタ回路がくっついていいます。さらにデスビの中をのぞいたときにコンタクトポイントがあればセミトラ、リラクタと呼ばれる接地点をもたない機構になっていればフルトラということになります。
ちょっとやっかいなのは、セミトラやフルトラには後付けの社外品のものも多く、回路や配線にバリエーションがあることです。ただし、セミトラの場合には基本的にはポイントが残されているはずなので、最後はイグナイタを経由する回路をスキップして、もとのポイントの回路で繋げばそれでも点火回路としては成立するはずです。(下図、青色部分を省略して、コイルの一次回路マイナス端子とポイントの配線を復活させればポイント式に戻る。)
始動系と点火系が完成すればエンジンは始動可能となりますが、発電機能がないとやがてバッテリを消費してしまうので走り続けることはできません。始動、点火、発電の回路が完成すれば、車が始動し走り続けるためのエンジン系の電装の主要な機能がそろったことになります。
発電系統は以下の3つのステップがそろってはじめて機能します。
① 発電(ただし交流) Stator
② 交流を直流に整流 Rectifier
③ 発電電圧を監視、15V以下に制御 Regulator
③の制御を電磁リレーを使って接点の開閉で管理するタイプはチリル式とよばれ、リレーの物理的なサイズから、オルタネータとレギュレータは別体になっています。トランジスタを埋め込んだ集積回路で管理するタイプをIC式といい、小型化できることからオルタネータに内臓されています。近年の高性能化したオルタネータはほぼ全てIC化されており、もともと外付けレギュレータタイプの車にICオルタネータを流用する場合には配線や端子の数が異なってきます。
実作業に際してはオルタネータのケースにキャストされている端子の略記号を頼りに、どの端子がどの役割かを区別します。ICタイプとチリル式では必要な接続端子や端子の略記号が異なっています。また、オルタネータの製造メーカによって、この端子の略号に若干のバリエーションがあるようです。
それぞれの略記号の意味や各端子の役割を知っていた方が選ぶべきケーブルの太さや応用がきき、理解度も深まると思います。
外付けレギュレータの端子
A: Alternator Currentの略でしょうか。直流に整流された発電電流をオルタネータから出力してバッテリに送り充電させる端子。また、レギュレータはこの端子から発電電圧を検出し、F端子を通じてオルタネータに送られる励磁電流の増減を制御する(VC2)。
IG: Ignition端子の略。Ignition電源を取る端子。発電装置なのに発電には電源を必要とします。F端子を通じてオルタネータの初期励磁のための電流を送るための電源取り込み端子。
F: Field Coil端子の略。発電開始のきっかけとなる励磁電流をオルタネータへ送る端子。
N: Neutral Sampling端子の略。ステータの中性点での電圧検出のための端子。この回路の電流が流れるとリレー(VC1)の働きによりL端子の回路が絶たれてチャージランプが消えます。
L: Lamp端子の略。ステータでの発電が認識されるとリレーにより消灯。
IC内臓オルタネータの端子
B: Battery出力端子。発電電流をバッテリに送りだす。
IG: Ignition電源端子。発電を開始するための励磁電流をIG電源から得る。
S: Sensor端子。バッテリ付近から発電電圧を検出するための端子。ICでここから検出した電圧が12V~15Vになるように管理。
L: Lamp端子。チャージランプの接続用端子。
S端子、L端子についてはケースにキャストがないものもありますが、そんな場合には左のようにコーションステッカーに図示されていたりします。(左下、凸型の枠はコネクタの形状とそれぞれの端子の位置を示していると思われます)
]]>車検の期限が近づくと誰しも憂鬱な気分になりますが、旧車をユーザ車検で通すとなると特に気になるのが排ガス検査への対応ではないでしょうか。平成10年度の規制前に製造された4サイクル4輪自動車の場合、アイドリング時の排気ガスが以下の基準値を下回っている必要があります。
CO(一酸化炭素) 4.5%以下
HC(炭化水素) 1,200 ppm以下
車検を前にしてあなたの車が今、運よくこの値をクリアしているようであれば、それ以上手を触れずにそのままそっと検査コースに持ち込みましょう。点火時期の調整なり、キャブの調整なりは、検査に合格した後で心ゆくまで整備するのが正解です。というのも、旧車、特に昭和50年以前のいわゆる未対策車は製造時の規制値が緩慢であったことに加え、経年劣化でキャブや燃焼環境の状態も良くないために、なかなか値が安定しません。テスタ屋さんで何とか調整してもらってコースに持ち込んでも、コースでの測定ではもう基準値を超えてしまっているということも度々です。また、そもそもテスタ屋さんも忙しいのでこうした手間のかかる旧車の調整は決して歓迎されません。以前、事前に調整したはずの510が検査に落ちてしまい、車検場近くのテスタ屋さんに駆け込んだことがります。お世話になったのはかなり年配の気さくな感じの整備士さんでしたがエンジンフードを開けてSUキャブを見つけると思わず”うわ、こりゃ最悪の奴だあ。。”と口走っていました。ちなみにこのテスタ屋さんはそんなことをいいつつも最後まで根気よく調整に苦心していただいて何とか無事合格することができました。その節はありがとうございました。
話を戻して、では運悪く基準値を超えてしまっている場合はどのように調整すればいいのでしょうか。ソレックスやSUなどの場合、非常に微妙な調整になってくるのでテスタがないと、なかなか難しいのも事実ですが、だからといってテスタがあれば誰でも簡単に調整できるかというと、そういうものでもありません。闇雲にいじっていてもどんどんこじれていきます。テスタの利用方法、調達方法は後で考えるとして、ここでは規制対象となっているCOやHCの発生の理屈を理解して、その性質に沿って調整方法、対処方法を考えてみましょう。
本来ガソリンは充分な空気(空気中の酸素)のある状態で完全燃焼するとCO2(二酸化炭素)とH2O(水蒸気)に変化します。化学記号からも察しがつくように、CO(一酸化炭素)はガソリンに比べて空気(空気中の酸素)の量が不十分なときに不完全燃焼状態から発生します。ということは充分な空気の供給を行い完全燃焼しやすい環境をつくれればCOの発生は防ぐことができるはずです。つまり混合ガスのガソリンが薄ければ薄いほど発生しにくくすることができることになります。
ではHCの方はどうでしょうか。HC(炭化水素、Hydro carbon)は未燃焼ガスとも言われて、ようするに燃えそこなった混合ガスがそのまま排出されたものです。混合ガスが濃すぎれば、燃えきらずに排出されるHCが増えることになりますし、うす過ぎれば失火の確率が高くなりやはりHCは増加します。濃すぎず、薄すぎずの理想的な混合ガスの空気と燃料の比率(理論空燃比)は重量費で燃料1:空気14.7と言われていますが、燃料を使いきる(燃やしきる)経済空燃比は1:16~17と言われています。未燃焼ガスを排出しない、という観点で考えた場合、後者の経済空燃比(Best Economy A/F Ratio)付近をねらうのがよさそうです。
またHCは燃えそこないですから点火プラグの性能、燃焼室の状態により火、火炎伝播不良によっても増加します。排気バルブおよびバルブシートの機密不足、また、高回転時にあわせたバルブタイミングのオーバラップや点火タイミングの調整、変更なども、混合ガスの一部が燃えきらないまま排出されてしまうことになるためにHCの発生増加につながります。特にオーバラップの激しいハイカムを組んだり、バルブタイミングを変更しているハイチューンエンジンで調整が困難を極めるのはこのためです。
まとめると、
■ 混合ガスの燃料を薄めにすればCOを下げることができるが、下げすぎると失火や火炎伝播の不良からHCが増加し始める。
■ HCを下げるにはガスが燃えきる環境を整えることが必要。混合ガスの濃さは理論空燃比よりもやや薄め、燃料の燃え残りがもっとも少なくなる経済空燃比付近をねらう。HCは燃えそこないの燃料そのものなので点火状態、点火タイミング、排気バルブタイミング、燃焼温度などもHC濃度に影響を与える。
以上のポイントを踏まえて、実践的なキャブのアイドル調整の手順を考えてみます。
① 事前準備(基本環境): バキュームホースなどからのエア吸い込み、ツインキャブなどの場合はスロットルの同調など事前に点検・調整。バルブタイミング、カムシャフト変更している場合はノーマルに戻す。点火時期も指定のタイミングに調整しておく。
② 事前準備(点火系): 点火プラグは良好なものに交換。できれば、ロータ、デスビキャップ、ハイテンションコードなども点検、交換をおこない最善の点火環境を確保しておく。
③ ガスの混合比調整: ガスの濃さは失火の発生しない範囲、回転が不安定とならない範囲でアイドルアジャストスクリュー等で薄め(Lean)に絞っていく。この過程でエンジンの回転が上がってくるようであれば、回転数を適宜基準レベルまで下げる。
④ エンジン回転数調整(CO対策): 以上をやってもCOが高い場合:回転が不安定とならない範囲(HCが基準内にある範囲)でスロットルアジャストでさらに回転数を下げていく。それでも下がらない場合には点火時期を変更して数値の変化を見ながら調整してみる。
⑤ エンジン回転数調整(HC対策): 以上をやってもHCが高い場合:COが基準値を超えない範囲で回転を上げて、アイドリング、点火状態を安定させることでHCを下げる。それでも下がらない場合には点火時期を変更して数値の変化を見ながら調整してみる。
整備書や本来の設計に基づけば③までの調整が適切になされれば排ガスは規制値をクリアできるはずです。また、③までの調整手順は性能を最大限に引き出す上での本来のキャブ調整と同じ手順にほかなりません。が、やはり古い車は一筋縄ではいかない場合が多いので、④⑤のような調整を必要とすることになります。この辺の調整になるとアイドリングを不自然に低く(高く)しなければならなかったり、アイドリング時にあわせた点火タイミングとすることで中・高回転でのパワーがスポイルされてしまう結果となることもあります。それでも、これらの調整作業でうまく基準に収まればよしとしてあげてください。
以上の作業を行っても基準値に入らない場合には燃焼室、バルブの機密不良やキャブレタの不調の可能性もあります。何しろ例えば昭和50年の規制前の車などはもう製造から30年以上の月日が経過している訳ですから、HW的な問題、障害を改善しないとどうにもならない、というケースもありえます。なお、未確認ですが冒頭のテスタ屋さんのアドバイスによると、COに関してはエキパイからエア(2次空気)を取り込ませると排気管の中で空気(酸素)と化学反応してCO2となり若干値が下がることがあるんだよな、とのことです。
また、冒頭に書きましたように、旧車の燃焼環境はいろいろな事情からとても気まぐれに変化します。極端な話、ひとふかししただけで、もう全く違う値になってしまうこともあります。粘り強くポイントを探っていく根気が必要ですが、うまくブレークスルーできればどんどん値が下がる局面は必ずやってきます。事実上の変数は混合比(アイドルアジャストスクリュー)、アイドリング回転(スロットルアジャストスクリュー)、点火タイミング(デスビシャフト)が主なものですから、上のポイント、理屈をイメージしながらスウィートスポットを追求してみてください。
ところで、上のような微妙な調整をつきつめていく上ではHC、COを計測できる環境が必要になってきます。新品のテスタは非常に高価(30万~)です。知り合いの整備工場など、つてのある方は頼み込んでみる、あてのない方は車検場周辺のテスタ屋さんにコースの検査時間終了後の比較的ひまな時に相談してみるなどの方法が考えられます。運よく貸してもらうことができたときにはくれぐれも注意して取り扱いましょう。プローブを刺したままふかしたり、長時間さしっぱなしにするとフィルタやテスタ自身を痛めることになります。非常に大切な商売道具ですから細心の注意を払い厚意に報いるのが礼儀というものです。
また、比較的旧式のアナログ式のテスタであればオークションや中古機械商などでも流通していますので余裕のある方は買ってしまうという手もありです。オークションでは1~5万、OH済みの中古販売で5~10万くらいでしょうか。また、プロの方はデジタルへの買い替えが進んでいるので、工場の奥にアナログの中古が眠っている可能性もあります。うまくすれば安くゆずってもらえるかも知れません。公正ガス、フィルタなどはメーカに問い合わせればだいたい入手できるようです。多少の精度的な問題はあっても、最適値(最低値)を探る目的なら充分です。テスタがあると車検での調整はもとより、出力空燃比(Best Power A/F)、経済空燃比(Best economy A/F)といったポイントをHC、COの計測値から実証的に追求していくこともできます。
さて、どうしても環境がない場合について、検査コースを何度も通すという手もなくはないですが、数値的に開きが大きかったり、調整方向、方法についてのイメージができていない場合には何度やっても解決する保証はないので、やめておいたほうがいいでしょう。また、これも誰が言い始めたかも定かでない都市伝説ですし、決しておすすめしませんが人間テスタという荒業もあります。冒頭の理論のとおり、HCはガソリンそのものです。また、完全燃焼してCOが低下している場合には化学反応によりCO2と同時に水蒸気(H2O)が多く発生します。この傾向を利用してガソリンくささと湿気の具合をもとに濃度を判断しようというものです。実際の値は分からなくても基準値をクリアしていたときのガス臭と湿気を記憶しておいて、それに近くなっていればOKと。。。。みなさんご存知のとおりCO(一酸化炭素)は車内へ排気ガスを引き込んでの無理心中やら家庭内でも暖房器具、給湯器などの換気不良から死亡事故に至るガス中毒の定番中の定番ガスであり、空燃比不調のエンジンの排気ガスにはこの物質が大量に含まれていることをお忘れなく。
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2020年08月16日(日)
2020年09月13日(日)
登録出店者によるバイク、車パーツ中心のスワップミート。
■開催時間: 5:00-11:00 雨天翌週延期
■会 場: 大磯ロングビーチ駐車場(神奈川県中郡大磯町)
■入場料: 男性500円、女性・中学生以下は無料
■主 催:
■参加要領: 出店料は1ブース3000円~6000円 ※出店者は予約が必要です
■詳細URL: http://exchangemart.hypermart.net/
2020年3月29日(日)(大阪府)・・・終了
2020年5月31日(日)(大阪府)・・・終了
2020年7月26日(日)(大阪府)・・・終了
2020年9月27日(日)(大阪府)
2020年11月29日(日)(大阪府)
関西では珍しい車のバイクのコレクターズ・マーケット。他にも骨董・おもちゃ・雑貨・がらくたなど、当日まで何が出るかわからないおもしろい会場です。旧車・現行問わず二輪・四輪の本体・部品・用品および関連商品、その他骨董・雑貨・おもちゃ・がらくたなどのスワップミート。
■開 催: 6時~正午(雨天決行・荒天中止)※最終入場時間11:30(予定)
■会 場: 大阪市此花区北港緑地 舞洲スポーツアイランド 空の広場
■入場料: ¥300(中学生以上) 駐車場 ¥1,000/日
■主 催: なにわ旧車部品交換会実行委員会 株式会社檸檬
■参加要領: http://swapmeet.ne.jp/info/naniwa/
■詳細URL: http://swapmeet.ne.jp/info/naniwa/
1月
2月
2020年2月22日(土)・23日(日)(神奈川県)
国内の有名旧車ショップが勢ぞろいする室内展示場で開催される大規模イベント。車両展示・パーツ販売・イベントなどもりだくさん。
■開 催: 2020年2月22日(土)~23日(日)の2日間 10:00~17:00(両日とも)
■会 場: パシフィコ横浜 展示ホールB・C・D 神奈川県横浜市みなとみらい地区
■入場料: 1日券:前売券2,200円/当日券2,500円 2日券:前売券3,600円/当日券4,200円
※前売券、当日券ともに場内で使用可能の金券(500円分)つき
※小学生以下無料※障害者手帳をご提示の方と付き添いの方(1名)無料
※前売券は全国のセブンチケット・ローソンチケットと一部の書店にてお買い求めが可能
■主 催: (株)芸文社 Nostalgic 2days事務局
■参加要領:
■詳細URL: https://nos2days.com/pc/
2020年2月22日(土)・23日(日)(名古屋)
オートトレンドとサイクルトレンドやいろいろなショウも開催される華やかなイベントです。
■内 容: 見る!買う!乗る!楽しむ!人気のブランドが一堂に会した名古屋で一番のイベント
■開 催: 2020年2月22日(土)・23日(日) 10:00~17:00
■会 場: ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)
■入場料:
■主 催: テレビ愛知
■参加要領: http://www.n-autotrend.com/downlord/order.pdf
■詳細URL: http://www.n-autotrend.com/
3月
2019年01月13日
2019年02月17日
2019年03月17日
2019年04月7日
2019年05月5日
2019年06月16日
登録出店者によるバイク、車パーツ中心のスワップミート。
■開催日: 5:00~11:00
■会 場: 大磯ロングビーチ駐車場(神奈川県中郡大磯町)
■入場料: 男性500円、女性・中学生以下は無料
■主 催:
■参加要領: 出店料は1ブース3000円~6000円 ※出店者は予約が必要です
■詳細URL: http://exchangemart.hypermart.net/
2019年1月27日(日)(大阪府)
2019年3月31日(日)(大阪府)
関西では珍しい車のバイクのコレクターズ・マーケット。他にも骨董・おもちゃ・雑貨・がらくたなど、当日まで何が出るかわからないおもしろい会場です。旧車・現行問わず二輪・四輪の本体・部品・用品および関連商品、その他骨董・雑貨・おもちゃ・がらくたなどのスワップミート。
■開 催: 6時~正午(雨天決行・荒天中止)※最終入場時間11:30(予定)
■会 場: 大阪市此花区北港緑地 舞洲スポーツアイランド 空の広場
■入場料: ¥300(中学生以上) 駐車場 ¥1,000/日
■主 催: なにわ旧車部品交換会実行委員会 株式会社檸檬
■参加要領: http://swapmeet.ne.jp/info/naniwa/
■詳細URL: http://swapmeet.ne.jp/info/naniwa/
1月
2019年1月27日(東京都)
国内最大のクラシックカークラブ主催の旧車ファンの新年会的ミーティング。今年が最後のニューイヤーミーティングとなります。国産、欧州車、米車、スポーツカー、商業車など幅広い分野の旧車・旧車ファン一同に会する大きなイベント。
■開催日: 2019年1月27日(日) 9:00~16:00
■会 場: 青梅臨時駐車場特設会場
■入場料: 前売り¥900 当日券¥1,000 小学生以下無料
■主 催: JCCA 日本クラシックカー協会
■参加要領:
■詳細URL: http://www.jcca.cc/event/2019/newyear/
2019年1月2日(奈良県)
1988年(昭和63年)までに製造された2輪・3輪・4輪の旧車イベントです。
■開催日: 2019年1月2日 11:00~15:00
■会 場: 奈良県宇陀市榛原萩原1057 宇陀市総合体育館駐車場
■入場料: 一般観覧入場無料
■主 催: VNM実行委員会
■参加要領:
■詳細URL: http://web1.kcn.jp/vintagecar-uda/top
2月
2019年2月23日(土)・24日(日)(神奈川県)
国内の有名旧車ショップが勢ぞろいする室内展示場で開催される大規模イベント。車両展示・パーツ販売・イベントなどもりだくさん。
■開 催: 2019年2月23日(土)~24日(日)の2日間 10:00~17:00(両日とも)
■会 場: パシフィコ横浜 展示ホールB・C・D 神奈川県横浜市みなとみらい地区
■入場料: 2,000円 (500円分の金券を含む。)小学生以下無料 前売券(1,800円)は全国のローソン及びセブンイレブンで発売予定。
■主 催: (株)芸文社 Nostalgic 2days事務局
■参加要領:
■詳細URL:
2019年2月23日(土)・24日(日)(名古屋)
オートトレンドとサイクルトレンドやいろいろなショウも開催される華やかなイベントです。
■内 容: 見る!買う!乗る!楽しむ!人気のブランドが一堂に会した名古屋で一番のイベント
■開 催: 2019年2月23日(土)・24日(日) 10:00~15:00
■会 場: ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)
■入場料:
■主 催: テレビ愛知
■参加要領:
■詳細URL: http://www.n-autotrend.com/
3月
2019年3月31日(日)
Old Timerの旧車イベントです。 700台以上の4輪・3輪・2輪ビンテージカー&バイクがお台場に集まり大盛況でした。 新中古&絶版パーツ・グッズ販売も楽しめますよ。
■開 催: 2019年3月31日(日) 9:30~15:30 雨天決行
■会 場:臨海副都心青海地区お台場特設会場
■入場料:前売¥1,200/当日¥1,500 ※小学生以下は無料
■主 催:お台場旧車天国実行委員会
■参加要領:
■詳細URL:http://www.oldtimer.jp/tengoku/
2018年01月07日「初売りだけヨ全員集合!」・・・終了
2018年02月18日・・・終了
2018年03月18日・・・終了
2018年04月29日・・・終了
2018年05月13日・・・終了
2018年06月17日・・・終了
2018年09月30日・・・終了
2018年10月21日・・・終了
2018年11月18日・・・終了
2018年12月24日
<夏期は特別開催>
◆2018年7月22日 相模川『高田橋』朝5時から11時・・・終了
◆2018年8月12日 相模川『高田橋』朝5時から11時
◆2018年9月9日 相模川『高田橋』朝5時から11時
登録出店者によるバイク、車パーツ中心のスワップミート。
■開催日: 5:00~11:00
■会 場: 大磯ロングビーチ駐車場(神奈川県中郡大磯町)
■入場料: 男性500円、女性・中学生以下は無料
■主 催:
■参加要領: 出店料は1ブース3000円~6000円 ※出店者は予約が必要です
■詳細URL: http://exchangemart.hypermart.net/
2018年1月28日(日)(大阪府)・・・終了
2018年3月25日(日)(大阪府)・・・終了
2018年5月27日(日)(大阪府)・・・終了
2018年7月29日(日)(大阪府)・・・終了
2018年9月30日(日)(大阪府)・・・終了
2018年11月25日(日)(大阪府)
関西では珍しい車のバイクのコレクターズ・マーケット。他にも骨董・おもちゃ・雑貨・がらくたなど、当日まで何が出るかわからないおもしろい会場です。旧車・現行問わず二輪・四輪の本体・部品・用品および関連商品、その他骨董・雑貨・おもちゃ・がらくたなどのスワップミート。
■開 催: 6時~正午(雨天決行・荒天中止)※最終入場時間11:30(予定)
■会 場: 大阪市此花区北港緑地 舞洲スポーツアイランド 空の広場1000
■入場料: ¥300(中学生以上) 駐車場 ¥1,000/日
■主 催: なにわ旧車部品交換会実行委員会 株式会社檸檬
■参加要領: http://swapmeet.ne.jp/info/naniwa/
■詳細URL: http://swapmeet.ne.jp/info/naniwa/
2018年06月10日(日)(北海道 岩見沢 北海道グリーンランド)・・・終了
2018年06月24日(日)(九州 久留米百年公園)・・・終了
2018年07月16日(月)(四国 岡山 笹岡ふれあい空港)海の日祝日・・・終了
2018年08月12日(日)(東北 宮城 グランディ・21)・・・終了
2018年09月23日(日)(関西 かじやの里メッセみき)・・・終了
2018年11月11日(日)(FINAL お台場青梅駐車場)・・・終了
日本各地で開催されるトラックのお祭り。旧車からそうでないトラックすべてが勢ぞろい。 カーショウやスワップミート・チャリティーオークションも開催されます。
■開 催: 9時~3時(雨天決行)
■会 場: 上記日程にあるリンクをご参照ください
■入場料: ¥1000(小学生以上) 専用駐車場無料
■主 催: Truck Masters FEA事務局 ■詳細URL: http://www.bluepanic.jp/main-top.htm
1月
2018年1月28日(東京都)・・・終了
国内最大のクラシックカークラブ主催の旧車ファンの新年会的ミーティング。国産、欧州車、米車、スポーツカー、商業車など幅広い分野の旧車・旧車ファン一同に会する大きなイベント。
■開催日: 2018年1月28日(日) 9:00~16:00
■会 場: 青梅臨時駐車場特設会場
■入場料: 前売り¥900 当日券¥1,000 小学生以下無料
■主 催: JCCA 日本クラシックカー協会
■参加要領:
■詳細URL: http://www.jcca.cc/event/2018/newyear/
2月
2018年2月17日・18日(神奈川県)・・・終了
国内の有名旧車ショップが勢ぞろいする室内展示場で開催される大規模イベント。車両展示・パーツ販売・イベントなどもりだくさん。
■開 催: 2018年2月17日(土)~18日(日)の2日間 10:00~17:00(両日とも)
■会 場: パシフィコ横浜 展示ホールB・C・D 神奈川県横浜市みなとみらい地区
■入場料: 2,000円 (500円分の金券を含む。)小学生以下無料 前売券(1,800円)は全国のローソン及びセブンイレブンで発売予定。
■主 催: (株)芸文社 Nostalgic 2days事務局
■参加要領: (お問い合わせ:ノスタルジック2デイズ事務局 nos2days@geibunsha.co.jp)
■詳細URL: http://nos2days.com/pc/
2018年 2月 24日(土)・ 25日(日)・・・終了
オートトレンドとサイクルトレンドも開催し、今回で第5回目となるイベントです。
■内 容: 見る!買う!乗る!楽しむ!人気のブランドが一堂に会した名古屋で一番のイベント
■開 催: 2018年2月24日(土)・25日(日) 10:00~15:00
■会 場: ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)
■入場料:
■主 催: テレビ愛知
■参加要領:
■詳細URL: http://www.n-autotrend.com/
3月
2017年1月2日(お台場青海特設会場)昭和のクルマ新年会・・・終了
2017年2月26日・・・終了
2017年3月12日・・・終了
2017年4月9日・・・終了
2017年5月7日・・・終了
2017年6月18日・・・終了
2017年10月15日・・・終了
2017年11月12日・・・終了
2017年12月24日
登録出店者によるバイク、車パーツ中心のスワップミート。
■開催日: 5:00~11:00
■会 場: 大磯ロングビーチ駐車場(神奈川県中郡大磯町)
■入場料: 男性500円、女性・中学生以下は無料
■主 催:
■参加要領: 出店料は1ブース3000円~6000円 ※出店者は予約が必要です
■詳細URL: http://exchangemart.hypermart.net/
2017年1月29日(日)(大阪府)・・・終了
2017年3月26日(日)(大阪府)・・・終了
2017年7月30日(日)(大阪府)・・・終了
2017年9月24日(日)(大阪府)・・・終了
2017年11月26日(日)(大阪府)・・・終了
関西では珍しい車のバイクのコレクターズ・マーケット。他にも骨董・おもちゃ・雑貨・がらくたなど、当日まで何が出るかわからないおもしろい会場です。旧車・現行問わず二輪・四輪の本体・部品・用品および関連商品、その他骨董・雑貨・おもちゃ・がらくたなどのスワップミート。
■開 催: 6時~正午(雨天決行・荒天中止)※最終入場時間11:30(予定)
■会 場: 大阪市此花区北港緑地 舞洲スポーツアイランド 空の広場1000
■入場料: ¥300(中学生以上) 駐車場 ¥1,000/日
■主 催: なにわ旧車部品交換会実行委員会 株式会社檸檬
■参加要領: http://swapmeet.ne.jp/info/naniwa/
■詳細URL: http://swapmeet.ne.jp/info/naniwa/
2017年03月26日(日)(九州 グランメッセ熊本)・・・終了
2017年06月25日(日)(北海道 岩見沢 北海道グリーンランド)・・・終了
2017年08月20日(日)(東北 宮城 グランディ・21)・・・終了
2017年09月24日(日)(関西 かじやの里メッセみき)・・・終了
2017年11月12日(日)(FINAL お台場青梅駐車場)・・・終了
日本各地で開催されるトラックのお祭り。旧車からそうでないトラックすべてが勢ぞろい。 カーショウやスワップミート・チャリティーオークションも開催されます。
■開 催: 9時~3時(雨天決行)
■会 場: 上記日程にあるリンクをご参照ください
■入場料: ¥1000(小学生以上) 専用駐車場無料
■主 催: Truck Masters FEA事務局 ■詳細URL: http://www.bluepanic.jp/main-top.htm
1月
2017年1月29日(東京都)・・・終了
国内最大のクラシックカークラブ主催の旧車ファンの新年会的ミーティング。国産、欧州車、米車、スポーツカー、商業車など幅広い分野の旧車・旧車ファン一同に会する大きなイベント。
■開催日: 2017年1月29日(日) 9:00~16:00
■会 場: 青梅臨時駐車場特設会場
■入場料: 前売り¥900 当日券¥1,000 小学生以下無料
■主 催: JCCA 日本クラシックカー協会
■参加要領:
■詳細URL: http://www.jcca.cc/event/2016/newyear/index.html
2月
2017年2月18日・19日(神奈川県)・・・終了
国内の有名旧車ショップが勢ぞろいする室内展示場で開催される大規模イベント。車両展示・パーツ販売・イベントなどもりだくさん。
■開 催: 2017年2月18日(土)~19日(日)の2日間 10:00~17:00(両日とも)
■会 場: パシフィコ横浜 展示ホールC・D 神奈川県横浜市みなとみらい地区
■入場料: 2,000円 (500円分の金券を含む。)小学生以下無料 前売券(1,800円)は全国のローソン及びセブンイレブンで発売予定。
■主 催: 芸文社 Nostalgic 2days事務局
■参加要領: (お問い合わせ:ノスタルジック2デイズ事務局 nos2days@geibunsha.co.jp)
■詳細URL: http://nos2days.com/pc/
2017年 2月 25日(土)・ 26日(日)・・・終了
2016年は旧車天国も。オートトレンドとサイクルトレンドも開催し、今回で第4回目となるイベントです。
■内 容: 見る!買う!乗る!楽しむ!人気のブランドが一堂に会した名古屋で一番のイベント
■開 催: 2017年2月25日(土)・26日(日) 10:00~15:00
■会 場: ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)
■入場料:
■主 催: テレビ愛知
■参加要領:
■詳細URL: http://www.n-autotrend.com/
3月
2016年1月2日(神奈川県)昭和のクルマ新年会 併催 - 終了
2016年1月24日(神奈川県) - 終了
2016年2月21日 - 終了
2016年3月20日 - 終了
2016年4月03日<<ココ要注意 - 終了
2016年5月15日 - 終了
2016年6月12日 - 終了
2016年9月19日 - 終了
2016年10月16日
2016年11月20日
2016年12月18日
2017年1月2日(お台場青海特設会場)昭和のクルマ新年会
登録出店者によるバイク、車パーツ中心のスワップミート。
■開催日: 5:00~11:00
■会 場: 大磯ロングビーチ駐車場(神奈川県中郡大磯町)
■入場料: 男性500円、女性・中学生以下は無料
■主 催:
■参加要領: 出店料は1ブース3000円~6000円 ※出店者は予約が必要です
■詳細URL: http://exchangemart.hypermart.net/
2016年1月31日(大阪府) - 終了
2016年3月27日(大阪府) - 終了
2016年7月31日(大阪府) - 終了
2016年9月25日(大阪府) - 終了
2016年11月27日(大阪府)
関西では珍しい車のバイクのコレクターズ・マーケット。他にも骨董・おもちゃ・雑貨・がらくたなど、当日まで何が出るかわからないおもしろい会場です。旧車・現行問わず二輪・四輪の本体・部品・用品および関連商品、その他骨董・雑貨・おもちゃ・がらくたなどのスワップミート。
■開 催: 6時~正午(雨天決行・荒天中止)※最終入場時間11:30(予定)
■会 場: 大阪市此花区北港緑地 舞洲スポーツアイランド 空の広場1000
■入場料: ¥300(中学生以上) 駐車場 ¥1,000/日
■主 催: なにわ旧車部品交換会実行委員会 株式会社檸檬
■参加要領: http://swapmeet.ne.jp/info/naniwa/
■詳細URL: http://swapmeet.ne.jp/info/naniwa/
2016年04月10日(九州 グランメッセ熊本) - 終了
2016年05月04日(四国 香川アイレックス) - 終了
2016年06月26日(北海道 北海道グリーンランド) - 終了
2016年08月07日(東北グランディ・21) - 終了
2016年10月2日 (兵庫) - 終了
2016年11月13日(FINAL お台場青梅駐車場)
日本各地で開催されるトラックのお祭り。旧車からそうでないトラックすべてが勢ぞろい。 カーショウやスワップミート・チャリティーオークションも開催されます。
■開 催: 9時~3時(雨天決行)
■会 場: 上記日程にあるリンクをご参照ください
■入場料: ¥1000(小学生以上) 専用駐車場無料
■主 催: Truck Masters FEA事務局 ■詳細URL: http://www.bluepanic.jp/main-top.htm
1月
2016年1月31日(東京都)
国内最大のクラシックカークラブ主催の旧車ファンの新年会的ミーティング。国産、欧州車、米車、スポーツカー、商業車など幅広い分野の旧車・旧車ファン一同に会する大きなイベント。
■開催日: 2016年1月31日(日) 9:00~16:00
■会 場: 青梅臨時駐車場特設会場
■入場料: 前売り¥900 当日券¥1,000 小学生以下無料
■主 催: JCCA 日本クラシックカー協会
■参加要領:
■詳細URL: http://www.jcca.cc/event/2016/newyear/index.html
2月
2016年2月20日・21日(神奈川県)
国内の有名旧車ショップが勢ぞろいする室内展示場で開催される大規模イベント。車両展示・パーツ販売・イベントなどもりだくさん。
■開 催: 2016年2月20日(土)~21日(日)の2日間 10:00~17:00(両日とも)
■会 場: パシフィコ横浜 展示ホールC・D 神奈川県横浜市みなとみらい地区
■入場料: 2,000円 (500円分の金券を含む。)小学生以下無料 前売券(1,800円)は全国のローソン及びセブンイレブンで発売予定。
■主 催: 芸文社 Nostalgic 2days事務局
■参加要領: (お問い合わせ:ノスタルジック2デイズ事務局 nos2days@geibunsha.co.jp)
■詳細URL: http://nos2days.com/pc/
2016年 2月 27日(土)・ 28日(日)
Old Timerの旧車イベント第二回開催決定! 700台の4輪・3輪・2輪ビンテージカー&バイクがお台場に集まります! 新中古&絶版パーツ・グッズ販売もしております!
■内 容: 2013年に第一回目を東京お台場で開催し今回は中京エリアでの開催
■開 催: 2016年2月27日(土)・28日(日) 10:00~15:00
■会 場: ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)
■入場料:
■主 催: 旧車天国実行委員
■参加要領: こちらをご参照ください
■詳細URL:http://www.oldtimer.jp/tengoku/mini2016_nat/
3月
クラウン・センチュリークラスになると使用されているハーネス(電気配線)の数は2000を超え、その総延長は3Kmを超えるそうです。排ガス規制後に燃料噴射の電子制御化が急速に進むとCPUやセンサを繋ぐ電装が自動車の電化の複雑さを加速させました。時期を前後して快適性の向上も貪欲に追及されるようになり、パワーウィンドウ、アンテナ、ミラー、シート、スライドドア、ステアリングのパワーアシスト、ドアロック、ナビゲーション、ETC、とにかく考え付く装備は片っ端から電動化されてきました。だいたい考えてみればハイブリッドだ、EVだと、原動力自身も電気化される時代になりました。運転さえも技術的には完全自動化が可能なレベルにあるとかないとかいう話も聞きます。制御するのはセンサでありコンピュータであり、つまりは電気。もはや運転手が居眠りすると起こしてくれたり、衝突しそうになるとブレーキかけてくれる車も普通に売られているそうで。。
そんなオール電化時代に全く逆行する話になりますが、そもそも車の電装にはあると便利だけどなくてもなんとかなるものと、ないと車が動かないものがあります。ここでは電装回路の”旧皮質”ともいうべき究極的に必要かつ基本的なエンジン電装回路に絞って、その仕組みと原理を整理してみました。様々な機能や回路が付け足されて複雑怪奇にみえる電装系の核心部分がみえると、不思議とその他の回路の系統の区別や理解も整理がついてくるというツボの部分ではないかと思います。
コンピュータを使っていない車の場合、車の走行に最低限必要な電装(エンジンエレクトリカル)は基本的には以下の3系統(但し、燃料ポンプが機械式でなく電磁ポンプの場合には4系統?)ではないでしょうか:即ち① エンジンを始動する回路 ②圧縮混合気に点火する回路 ③発電してバッテリに充電する回路 (④燃料を圧送するポンプの回路)。
突き詰めて考えると①の始動に関してはかつては手動のクランキングでエンジンを始動する車もありましたし、小排気量の単車などではいわゆるキックによる始動、マニュアルミッションの4輪では押し掛けという手動始動テクもあります。また③の発電についても、とりあえず短時間動かせはいいということであればフル充電のバッテリーがあれば発電がなくても1時間ぐらいは普通に車動かすことができる場合もあります。だから本当の究極と言う意味では②だけという考え方もありますが、この3セットがそろって初めて始動して走り続けるという基本動作が一通りできるようになるわけで、この3セットの回路と仕組みを理解することを目標としたいと思います。
① 始動系 セルモータ、マグネットスイッチ
② 点火系 コイル、ディストリビュータ、スパークプラグ
③ 充電系 オルタネータ、レギュレータ
それぞれのパーツのどの端子に何をつなぐ、という配線方法をおさえれば部品交換には対応できるかもしれませんが、それだけではトラブル時の応用もききません。前置きしたように作動原理や理屈を整理しながら作業の要点を整理してみることにします。
理屈を知らないまま、線と線をやみくもに繋いでいても面白くありません。実作業の前に理屈の整理から。エンジン始動のための回路は2つあります。ひとつはスタータモータ自身を回転させるための電流を流す回路。エンジン始動のクランキングには強大なトルクが必要なため、大電流が流れます。もうひとつはこの大電流のON-OFFを室内からコントロールするためのマグネットスイッチの回路。マグネットスイッチはスタータモータ用の電流のON-OFFと同時にレバーを介してセルのピニオンギアを押し出し、フライホイールとセルモータのピニオンギアとの物理的断続(噛みあわせ)もコントロールしています。
実際にはスタータモータとマグネットスイッチは一体となっています。どちらの回路もマイナス側はスタータの固定ボルトを通じてエンジンブロックもしくはミッションのケースに接地アースされているので、セルモータ本体につながっている配線は2本のみ。大電流が流れるスタータモータ回路はバッテリから太いケーブルが直接配線されているので、簡単に区別がつきます。マグネットスイッチの回路はセルの回転の間だけ接続し、エンジンの始動と同時にOFFにする必要があるので、ボタン式やリターンスプリングのついたスイッチとした方が扱いやすくなります。
不動車や長期放置車両の場合、キーをひねってもカチンという音だけで、セルがまわらない場合があります。これはマグネットスイッチのレバーが固着しているとかフライホイールとモータのギアが噛み込んでしまっていることが原因の場合が多いです。ハンマの柄などでこづくと何事もなかったかのように復活することも多いです。また、セルモータの回転には強大な電流が必要となるので回路のケーブルの劣化や端子・接続部の接触の不良によって、セルの回転、始動が極端ににぶくなってしまいますので注意が必要です。
また、基本ですが不動車ではセルの始動の前にエンジンにオイルが入っているか、プーリーにレンチをかけてクランキングさせることができるか(エンジン自身は固着していないか)等、セルや回路以外の要素はあらかじめチェックしておく必要があります。
無事セルが回ったら、次は点火系統にトライしてみます。
やはり、まずは理屈をおさえましょう。点火系統もおおまかには2つの回路からできています。ひとつは点火コイル内にあるコイル(1次コイル)に電流を断続的に流す回路。もうひとつは、この1次コイルに電流が遮断されたときに、電磁誘導作用によりコイル内のもうひとつのコイル(2次コイル)に発生する12000V~15000Vの高圧電流が流れる回路。実際に火花を飛ばすのはこの高圧電流の方で、接続にはハイテンションコードと呼ばれる専用のケーブルが使われています。1次コイル側の回路は12Vの電流の断続のタイミングをコントロールすることで火花の飛ぶタイミングを制御します。
2次コイルに高電圧の発生する原理は、電磁石の自己誘導作用、相互誘導作用という現象を利用しています。一般的な現象として、コイルに電流を流すと磁力が発生しますが、この電流を遮断すると、一時的に磁力を保とうとする力が作用して逆起電力と呼ばれる電圧が生じます(自己誘導)。また、コイルのそばにコイルをおいて片方のコイルに電流の変化(=磁力の増減)が発生すると、もうひとつのコイルに起電力と呼ばれる力が生じて電圧が発生します(相互誘導作用)。さらにその2つのコイルの巻き数に差をつけると発生電圧にも差が生じさせることができます。1次コイルで電流遮断時に起電力により発生する電圧は300Vにものぼり、さらにこの電圧発生による相互誘導作用で2次コイルには12000V~15000Vの高圧電流を発生させることができます。(後述のトランジスタ点火では、この1次コイルの逆起電流がトランジスタを破壊しないようにダイオードが用いられます)
ディストリビュータはキャップ部分とボディの部分で別々の役割を果たしています。ボディ部分のカムとコンタクトポイントは接点を開閉することにより一次コイルの電流の断続させ、2次コイルの高圧電流の発生のタイミングをコントロールしています。ディストリビュータの2階部分(デスビキャップ+ロータ)はコイルで発生した高圧電流を各シリンダに流し分ける役目を果たしています。1階部分は12Vの電流でタイミングを制御、2階部分は15000Vの電流を各気筒へ配分、と別々の仕事、回路を扱っています。実際の配線作業の接続方法や各パーツの外観については写真の通りです(ただし、ポイント式の例)。
以上はポイント式の場合の回路ですが、昭和50年くらいから以降の車にはセミトランジスタとかフルトランジスタ式と呼ばれる点火方式が採用されている場合があります。
セミトラはポイント式と同じくコンタクトポイントを用いて機械的な電流の断続を行います。ポイントとの違いは、コンタクトポイントに流れる電圧が0.5V程度の微弱なものに抑えられている点です。トランジスタによる増幅機能を利用して、接点を通過する電圧をできるだけ微弱なものに弱めることでポイントの負荷、劣化を防ぎ、点火精度や耐久性を向上させるメリットがあるとされます。
フルトラは機械的な断続機構であるコンタクトポイントそのものを排除して、電磁コイルや光センサを用いて無接点で信号発生をおこない、その信号をトランジスタで増幅して2次回路の電圧発生タイミングをコントロールする機構です。物理的な接点をもたないことから、耐久性や高回転でのタイミング精度をさらに向上させるメリットがあるとされます。
判別方法として、フルトラやセミトラの場合、点火コイルの上にイングナイタと呼ばれる四角いトランジスタ回路がくっついていいます。さらにデスビの中をのぞいたときにコンタクトポイントがあればセミトラ、リラクタと呼ばれる接地点をもたない機構になっていればフルトラということになります。
ちょっとやっかいなのは、セミトラやフルトラには後付けの社外品のものも多く、回路や配線にバリエーションがあることです。ただし、セミトラの場合には基本的にはポイントが残されているはずなので、最後はイグナイタを経由する回路をスキップして、もとのポイントの回路で繋げばそれでも点火回路としては成立するはずです。(下図、青色部分を省略して、コイルの一次回路マイナス端子とポイントの配線を復活させればポイント式に戻る。)
始動系と点火系が完成すればエンジンは始動可能となりますが、発電機能がないとやがてバッテリを消費してしまうので走り続けることはできません。始動、点火、発電の回路が完成すれば、車が始動し走り続けるためのエンジン系の電装の主要な機能がそろったことになります。
発電系統は以下の3つのステップがそろってはじめて機能します。
① 発電(ただし交流) Stator
② 交流を直流に整流 Rectifier
③ 発電電圧を監視、15V以下に制御 Regulator
③の制御を電磁リレーを使って接点の開閉で管理するタイプはチリル式とよばれ、リレーの物理的なサイズから、オルタネータとレギュレータは別体になっています。トランジスタを埋め込んだ集積回路で管理するタイプをIC式といい、小型化できることからオルタネータに内臓されています。近年の高性能化したオルタネータはほぼ全てIC化されており、もともと外付けレギュレータタイプの車にICオルタネータを流用する場合には配線や端子の数が異なってきます。
実作業に際してはオルタネータのケースにキャストされている端子の略記号を頼りに、どの端子がどの役割かを区別します。ICタイプとチリル式では必要な接続端子や端子の略記号が異なっています。また、オルタネータの製造メーカによって、この端子の略号に若干のバリエーションがあるようです。
それぞれの略記号の意味や各端子の役割を知っていた方が選ぶべきケーブルの太さや応用がきき、理解度も深まると思います。
外付けレギュレータの端子
A: Alternator Currentの略でしょうか。直流に整流された発電電流をオルタネータから出力してバッテリに送り充電させる端子。また、レギュレータはこの端子から発電電圧を検出し、F端子を通じてオルタネータに送られる励磁電流の増減を制御する(VC2)。
IG: Ignition端子の略。Ignition電源を取る端子。発電装置なのに発電には電源を必要とします。F端子を通じてオルタネータの初期励磁のための電流を送るための電源取り込み端子。
F: Field Coil端子の略。発電開始のきっかけとなる励磁電流をオルタネータへ送る端子。
N: Neutral Sampling端子の略。ステータの中性点での電圧検出のための端子。この回路の電流が流れるとリレー(VC1)の働きによりL端子の回路が絶たれてチャージランプが消えます。
L: Lamp端子の略。ステータでの発電が認識されるとリレーにより消灯。
IC内臓オルタネータの端子
B: Battery出力端子。発電電流をバッテリに送りだす。
IG: Ignition電源端子。発電を開始するための励磁電流をIG電源から得る。
S: Sensor端子。バッテリ付近から発電電圧を検出するための端子。ICでここから検出した電圧が12V~15Vになるように管理。
L: Lamp端子。チャージランプの接続用端子。
S端子、L端子についてはケースにキャストがないものもありますが、そんな場合には左のようにコーションステッカーに図示されていたりします。(左下、凸型の枠はコネクタの形状とそれぞれの端子の位置を示していると思われます)
]]>ブタケツ、ダルマ、クジラ、ケンメリ・・・サンマル、ニーナナ、ヨタハチ・・・旧車好きや車好きの会話では車種名ではなく型式や愛称が使われることが多い。長寿の車種・シリーズになると車種名だけではどの世代のモデルを指しているか特定できないからだ。でもそれだけではない。そこには単にモデルを区別するための記号を超えた意味や想いや歴史が込められている。特に愛称については決まった命名ルールがるわけでもなく、誰ともなくそう呼び始め、いつのまにか定着したものが多い。それだけにそのモデルの特徴や印象を喚起する絶妙なものが多く、また愛称で呼ばれる車というのは良くも悪くも人々の記憶・印象に強く残った特徴・インパクトを持ったモデルのことが多い。名車であれ迷車であれ、人々の記憶に強い印象を残した愛称で呼ばれることの多いモデルを集めてみてみえてくることとは。(ハチロク、サンマルなど型式で呼ばれているものや、エスハチ、べれジーなどモデル名を短縮してるだけのものは挙げるときりがないので省略しました。)
調べてみるとスカイラインは愛称の多さでもその知名度・浸透度という点でも別格だった。しかも、こうして眺めてみると、単に人気がある、高性能というだけではなく、各世代がそれぞれ濃いキャラを持っていて、それが愛称という親愛表現につながっているように思える。ここに挙げたモデルはちょうど桜井眞一郎がスカイラインの開発を統括していた時期に一致している。こうしてみるとスカイラインでありながらも各世代が強烈な個性をもったモデルばかりであることに気づかされる。桜井眞一郎というと技術者としての才能・功績が協調されがちだけれど、車の個性を際立たせるキャラづくりの天才でもあったということに改めて気づかされる。
先進的技術やデザインを取り入れた意欲作を多く送り出しながらも、それゆえに経営面では苦戦を強いられ最終的には日産に吸収されて消滅したプリンス。そのプリンスのフラッグシップだったグロリアにも野心作多く、その特徴から愛称で呼ばれることが多い。そういえば、スカイラインももともとはプリンスのモデルだったし、桜井眞一郎もプリンス出身だった。スカイラインもグロリアも合併後廃止の方針が決まっていたが、根強い人気により存続。廃止どころかドル箱シリーズといっていいラインに成長していった。
愛称 | モデル写真 | 型式 | 販売期間 | 由来? |
ハチマキ | S40系 | 1962 – 1967 | ボディ形状モールデザイン | |
タテグロ | A30系 | 1967 – 1971 | ヘッドライト配列 |
1955年以来60年にわたる不動のトヨタ看板モデル。派生車種も多く、もはやひとつのブランドといっていい存在に。クラウンというと保守的で和風なイメージが強いが、攻めてた時期もあって、そんなモデルに限って印象に残ってしまうものなのか、愛称で呼ばれることが多い。でも、オニクラなんかより、現行のマジェスタなんかの方がよっぽど人相悪くないですか。
愛称 | モデル写真 | 型式 | 販売期間 | 由来? |
カンノン
ビラキ |
S40系 | 1962 – 1967 | 前後ドアが観音開き | |
クジラ | A30系 | 1967 – 1971 | フロントマスク(バンパー)形状 | |
オニクラ | S40系 | 1962 – 1967 | ヘッドライト・サイドマーカデザイン | |
ゼロクラ | A30系 | 1967 – 1971 | キャッチコピー |
グロリア、クラウンときたので高級車くくりということで。クラウン、セドグロのセグメントに食い込もうと三菱が放ったモデルで、GMのデザイナを雇って描かせた本家アメリカの先進デザインを取り入れたスタイルだったが、セールス的には不発。そのせいもあってか、モデルチェンジもないまま1964年から1986年まで20年も販売されつづけ、ついたあだ名が走るシーラカンス。。。
でも実は初代センチュリーはもっと長い間(なんと30年)モデルチェンジしてなかった。それが完成度の高さの証しと映るところがセンチュリーののすごいところ。
愛称 | モデル写真 | 型式 | 販売期間 | 由来? |
シーラカンス | A30系 | 1964 – 1986 | 長すぎた販売期間 |
1600CCクラスをこう呼んだ時代があった。70年代、マイカーブーム、スポーツカーブームの主戦場ともなったこのクラスだが、愛称を持つモデルは以外と少ない。少ないので2000CC以下の乗用車(軽自動車以外)まとめてしまう。
そして忘れてはならないのが軽自動車。やはり、個性的で印象にのこる名車ぞろい。
愛称 | モデル写真 | モデル | 販売期間 | 由来? |
テントウムシ | スバル360 | 1958 – 1970 | ボディ形状 | |
ケサブロウ | K360 | 1959 – 1970 | モデル名 | |
水中メガネ | ホンダZ | 1970 – 1974 | リアウィンドウトリム | |
マー坊 | スズキ
マイティボーイ |
1983 – 1988 | モデル名キャッチコピー |
ヨーロッパではモータースポーツといえば紳士・貴族の高貴な趣味というイメージが定着している。一方、アメリカのレースはこのイメージとはかなり様相を異にしている。アメリカのレースはギャングや密造酒の運び屋たちの非合法なストリートレースがその起源にあり、粗野でアウトローなイメージが基本にある。NASCARにしろ、NHRAにしろアメリカのレース団体の歴史は、そうしたアウトローな世界を安全、合法的に実施できるように組織化、競技化して市民権を得ていく歴史だったといってもいい。
クルマ好き、特にアメ車好きには伝説となっている映画がある。1970年公開のアメリカ映画”TWO LANE BLACKTOP”(邦題”断絶”)。興業的には不振に終り、一部の映画好きのみに知られるカルトムービーだが、映画の冒頭はそんな非合法なストリートでのドラッグレースシーンで始まる。この冒頭シーン、むかしは日本にも地域に一か所はあった深夜の公道ゼロヨンを体験したことがある人だったら、当時の興奮がよみがえること間違いない。緊迫感というか、見る人がみたら血液が逆流するような興奮を覚えるあの独特の雰囲気が誇張なしに記録されているからだ。それもそのはず。というのも、このシーンの撮影には当時のEast LAのストリートレースを仕切っていたBig Willie率いるStreetRacersという実在のチームが参加・協力して、当時のストリートレースの様子を忠実に再現しているのだ。
で、そうはいっても1960年代70年代の話。旧き良き時代のむかし話しとノスタルジーに浸ってたら、アメリカではほとんど変わらない光景が今も懲りずに日常的に繰り広げられていました。。。醸し出す雰囲気はもちろん、レースの作法、パトカーの登場までまんま Two Lane、やはりストリートレース発祥の地、その伝統とDNAは受け継がれているということなんでしょうか。
ところで 映画TWO LANEはこんな派手なオープニングとは裏腹に、その後半ではクレイジーなレースにあけくれる若者の満たされない内面を静かに描写していく。当時のニューシネマがROCKなどBGMを多用したり、衝撃的な結末を用意して主人公たちをヒロイックに演出したのとは対照的に、どこまでも続く救いのない日常とその中で繰り返される出会いと別れ、それらが登場人物たちの心情にもたらす変化を寡黙に淡々と描写していく。ニューシネマにカテゴリされながら、実はニューシネマに期待されるヒロイズムを徹底的に排除した地味い~な映画だ。そんなこともあって前評判に反して興業的には失敗に終わった映画でもある。しかし、だからこそ、派手でヤンチャで英雄的な側面だけではなく、孤独感、焦燥感や不安といった内面も冷静にとらえたロードムービーの傑作として車好き以外にも熱狂的なファンがいる映画。是非、一度は全編を鑑賞してみてほしい。
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